芭蕉を支えたツボ、足三里

芭蕉を支えたツボ、足三里

「三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて」

松尾芭蕉の「奥の細道」には、旅立ちの場面にこんな一節があります。
ももひきのほころびを直し、笠のひもを付けかえ、
そして三里、足三里というツボにお灸をすえる。

江戸の旅人にとって足三里は、長い道のりを歩き抜くための、
旅支度のひとつだったのですね。

芭蕉はこの旅で、約150日かけて
2400キロもの道を歩いたと言われています。
1日にすると40キロほど。
尋常じゃない距離ですね。。。

その健脚を支えたのが三里の灸だった、という話が伝わっています。

専業農家だった私の祖父も、疲れをとるために
足三里にお灸をしていました。

場所は、膝のお皿の下、外側のくぼみから
指をそろえて4本分下がったあたり。
むこうずねのすぐ外側で、押すと、ずーんと奥に響くところです。

足三里は、足の疲れをとるだけでなく、
胃腸の働きを助けて元気を養うツボとして、
昔から大切にされてきました。

私たちも、鍼の治療でよく使うツボです。
敏感な方は、足三里を刺激するだけで
お腹がキュルキュル~っと、鳴ったりします。

夏の疲れで食欲が落ちるときは
指でやさしく押してみるのも良いですよ。

「場所がよく分からない」という方は、
来院の際に、ご遠慮なく聞いてくださいね。
あなたの足三里、直接お伝えします。