みりんという相棒

みりんという相棒

醬油とみりん、砂糖に昆布と鰹節で作った
笠原将弘さんのめんつゆレシピをアレンジしたものを
冷蔵庫に常備しています。

これ一つあれば、そばのつゆから炊き込みご飯、煮物まで、
サッと料理が進むので
毎日の調理が本当にラクになります。

先日、いつもの本みりんを久しぶりに購入しようとしたら、
同じ容量なのに、価格が2倍近くに跳ね上がっていて
思わず二度見してしまいました。

みりんにはこだわりがあるので、
できれば同じメーカーの本みりんを使い続けたいのですが、
この値上がりを前に、ふと「みりんって、
本来、何者だったんだろう」という疑問が湧きました。

みりんは、戦国時代から江戸時代にかけて、
まずは「甘いお酒」として親しまれていたようです。
お酒が苦手な人や女性が楽しんで飲む、
上品な甘さの高級酒だったのですね。

当時は「密淋(ミイリン)」と書かれ、
中国から伝わったという説もあります。「淋」という字は「蜜がしたたる」という意味。つまり、蜜のようにしたたる甘い酒という解釈です。

砂糖が入手困難な江戸時代に、そば屋が繁盛し始め、
お店がおいしさを競う中で、手元にある甘いお酒=みりんに目をつけたとか。

鰻のたれやそばつゆに使ってみたところ、
コクと旨味が引き出されて、ぐんとおいしくなった体験から
飲み物から調味料に発展していったのですね。

東洋医学の視点からみると、
米麹には、体を温め、脾胃(消化器系)を整える性質があります。

脾胃は食べたものを消化・吸収し、
全身にエネルギーを巡らせる大切な臓腑。
みりんの甘さは、この脾胃のはたらきをやさしく支えます。
砂糖の甘さとはまた違い、醸造を通じた「深い甘さ」は、
体に無理なく吸収されていきます。昔の人たちが、砂糖の代わりにみりんを選んだのは、単なる便利さだけではなく、どこかで体が喜ぶ感覚を知っていたのかもしれません。

だからこそ、本みりんを選び続けたいのですが
価格の高騰には、やはりビックリです。

良いものが作り続けられる証でもあるとは感じつつ、
ただただ驚かされた出来事でした。