苦みを楽しむおやつ

苦みを楽しむおやつ

「良薬口に苦し」と言いますが、
ほんとうの“良薬”は、ただ苦いだけではありませんね。

やさしく心身を整えてくれるような
効能を持っています。

日常の食卓に並ぶ「苦み」を持つ食材は
案外少ないような気がします。

苦み食材と効能

🌱ゴーヤ:青く清々しいほろ苦さ。夏の熱を鎮め、食欲を整える。巡りを促してくれる。
🌱春菊:草木を感じる渋み。血流を促し、冷えにも寄り添う。
🌱ふきのとう・タラの芽などの山菜:土の香りを含んだ苦味。冬から春への切り替わりを告げる知恵。
🌱ケール:力強い渋み。胃腸の働きをサポートし、栄養価も豊か。
🌱抹茶・ほうじ茶:香ばしさとともに残る苦み。集中力と安らぎをもたらしてくれる。

この中でも、ゴーヤは猛暑を癒すひときわ貴重な存在かもしれません。

畑のゴーヤが、今年はことさら豊かに実っています。

苦みは、無理をさせない。
わたしたちのなかにある「疲れ」や「滞り」に気づかせ、そっと寄り添ってくれる味かもしれません。

🍽️ ゴーヤのサクサクチップス
 —夏の苦みを、カラリとやさしく—

🔶材料(作りやすい分量):

  • ゴーヤ…1本
  • 薄力粉…大さじ2〜3(米粉でもOK)
  • 塩…ひとつまみ(味の決め手に)
  • ごま油…適量(揚げ焼きに)
  • あれば…七味・カレー粉・青のり・塩昆布などアレンジ素材

🔶作り方:

  1. ゴーヤをタテ半分に切り、ワタと種をスプーンで取り除く。
  2. 2〜3mmほどの輪切りにして、塩少々(分量外)でもみ、水でさっと洗って水気をふく。
  3. 薄力粉を全体にまぶす(ビニール袋で振ってもOK)。
  4. フライパンにごま油を少し多めに熱し、片面ずつじっくり揚げ焼きにする。
  5. 両面がきつね色になったら、油を切って塩をふる。
  6. お好みで七味や青のりなどを少し添えて。