サイダー味のゼリーと記憶

サイダー味のゼリーと記憶

「サイダー味のゼリーの素」をおまけにもらったので
みかん缶を入れて、おやつに食べました。

一口食べた瞬間、
「あ、この味、この香り」と思いました。

サイダーって、子供のころはよく飲んだけれど、
いったいいつが最後だったかしら。
そう思うほどに懐かしい味、というか香りがしました。

香りや味は、不思議ですね。
一瞬で過去の記憶につながります。

あのシュワシュワした感覚、
透明な液体の中で踊る小さな泡たち、
グラスに注いだときの音まで蘇ってきました。

そして、ラムネの瓶まで思い出しました。
独特のスタイルで飲み、
ビー玉がカラカラと瓶の中で鳴る音。

どこで飲んだのかなぁ。

記憶の中の私は、とても小さくて
世界がとても大きく見えていた頃の私でした。

なつかしい記憶は、こころにも味があるものですね。

すっぱかったり、甘かったりする。
時には苦く感じることもあるけれど、それでも大切にしまっておきたい味。

今日のサイダーゼリーは、そんなこころの引き出しをそっと開けてくれました。

ささやかな日常の中にも、
小さなタイムマシンが隠れているものですね。

みなさんには、どんな「記憶の味」がありますか。